伊藤萬

木津屋の遠縁、伊藤萬の功績

伊藤萬(イトマン)の歴史

伊藤萬 大正から昭和のはじめにかけて、「天下のイトマン」と呼ばれた大企業でありますが、イトマン事件により、戦後の事件史の片隅に追いやられ、伊藤萬助の功績が紹介されることも少なくなっているように見受けられます。今、伊藤萬に光をあてたいと思います。

写真:伊藤萬商店 昭和7年

伊藤萬の創業

 明治16年、初代伊藤萬助は、大阪の心斎橋に「唐物屋(とうもつや)」という店を開業しました。これが「天下のイトマン」の始まりです。


初代伊藤萬助

 初代伊藤萬助は、幼名を卯三郎と申しました。


二代目伊藤萬助

 「伊藤萬商店」を設立した2代目伊藤萬助は、木津屋治郎兵衛の御先祖の子孫にあたります。このことが、伊藤萬助および伊藤萬に興味を持たせた一番の理由です。また、同じ商人(あきんど)として、この天下の大商人(おおあきんど)から学びたいということが、もう一つの理由です。

 「伊藤萬商店」はのちに、伊藤萬株式会社、イトマン株式会社と名前を変え、「天下のイトマン」と呼ばれ、戦前の日本を代表する企業として、その栄華を極めました。


伊藤萬の名

 有名な「イトマンスイミングスクール」は、伊藤萬株式会社の子会社でした。現在は伊藤家から独立しておりますが、伊藤萬助の名前を現在に伝えております。


出版物


「伊藤萬五十年史」 伊藤萬株式会社 昭和8年発行
「伊藤萬百年史」 伊藤萬株式会社 昭和58年11月1日発行